拝進
春暖の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
また新入生の皆樣方は、ご入学おめでとうございます。
劇団むさび、皆様の厚い声援に支えられ今回でなんと第103回公演を数えました。
さて、ゲキムサはここ数年の公演では、慣習的にコメディであり、
「いい話」である作風を持ち味に作品を提供させて頂いておりました。
今回は、それに一石を投じるというわけではありませんが、趣向を少し変えました、涙もありの物語です。
春、桜舞う薫風の季節、その花びらの陰にこぼれる一粒の涙を、私は拾い上げました。
やがてそれは地に染み入るだろう、誰もが見ることもなく失われていくだろう。
それを偲びつつ、花のはかなさを、一つの物語として作りました。
第103回公演「虚の花 -怪人マッキントッシュ-」
新入生歓迎公演と銘打ち4月26から鷹の台ホールBで行っております。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
拝具
作・演出 金城孝祐
劇団むさびについて
劇団むさびとは、春と、秋の芸術祭の、年二回公演を行う武蔵野美術大学の公式演劇サークルです。
一公演につき約四ヶ月準備期間を設け、個人では不可能な大規模の作品制作をしています。
シーズンオフには、役者たちが週三回練習をしています。基礎練と呼ばれています。
ころあいになると、企画会議が始まり、それぞれの部署が決定されていき、公演に向けて走り出すわけです。
作・演出/役者/舞台/照明/音響/映像/衣装/宣伝美術/会場美術/制作など。
部署によっては膨大な作業をせねばなりませんが(特に作・演は一度は倒れる、と言われる)、
大変なぶん、そこで生まれるものは何物にも変えられない充実となっていくのです。
公演情報
公演日
4月26日
4月28日
4月30日
5月1日
5月2日
開場 17:00
開演 17:30
場所
武蔵野美術大学
鷹の台ホールB(課外センター)二階会議室
特設劇場