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「夜中にチョコレート食ってる奴なんてのはな、
心のどっかで銀紙になりてぇ奴なんだよ。
お前認めちまえよ 銀紙になりたいんだろ?

大洪水に被災して記憶も名前も失った通称「666」は、
すがる思いで五千円札の人、樋口一葉に助けを求めた。

樋口は有名な小説家であるほか、ハルマゲドンを予報できる天才気象予報士であり、なおかつ詐欺師でもあった。
力になるという樋口に「666」は言われるがままに、
半ば翻弄されながら失われた過去を求めて時間を遡っていく……。

一方、時の権力者大統領は、過去の隠蔽工作が樋口一葉に暴かれるのを恐れ、
彼らを抹殺するために処刑裁判官に追わせ始めたのだった。

錯綜する思惑、すれ違う思い、迫りくる不安。
だがそれは、彼らを襲うことになるハルマゲドンのほんの序曲にしか過ぎなかった……


愛と殺意、理性と狂気、胃薬とチョコレートが渦巻き溶けあう渾身のドラマ、ここに降臨!

 

 

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